松林寺 の南西200m余りの所に一本の老木が茂る塚があります。これが飯盛長者が祀られている飯盛塚で、泙野の人は昔から 「ゆきもり」と呼んでいます。
飯盛長者の妻の 紫姫の塚 は、ここより南に300m程の所にある。
奈良時代に御津山南麓の沢に住んでいた飯盛長者は、何不自由のない恵まれた暮しでしたが、ある日最愛の一子を失いました。それからは、夜ごと戸外で幼児の泣き声が聞こえました。外に出てみると、それは紛れもなく我が子の泣き声でした。以来夫婦は毎日を泣いて暮らしました。これがl泣野(後に泙野) の地名の起こりとも伝えられます。
「みと歴史散歩」 より |