蒲郡市立北部小学校 の西のダラグラ坂を「鵜殿坂」と呼んでいる。
永禄5年(1561年)の上ノ郷合戦の時、城主の鵜殿長照が城を逃れて長沢街道を落ちようとした。安楽寺東の坂であとを追って来た敵の松平金十郎が長照に追いつき一騎討ち、刀を抜いて戦った。 運とでもいうか、長照は木の根につまづいてころぴ、起き上るところを飛び込んで来た金十郎の一刀で斬られ、無念の最後をとげてしまった。「無念、もしころばなかったら……。」と長照が言い残したので、この坂を「鵜殿坂」と呼び、この坂でころぶと怪我をすると伝えられており、鵜殿の怨念だと今だに伝説が残っている。 「西の郡の民話」より引用 |