● 夢のお告げ 前のページへ戻る   HOMEへ戻る 

 昔、文武天皇がご病気になられた時、ある陰陽師が、
「三河国の勝岳山という山に仙人がいます。その仙人がご祈とうをすれば天皇のご病気は治ります。」
と申し上げました。そこで、天皇は、草鹿砥公宣卿という人をお使いとして、勝岳山まで行かせることにしました。
 草鹿砥公宣卿が渡津郷まで来て一晩とまられた時、
「勝岳山は東の方にある。途中、猿が出て案内してくれる。」
と、夢の中でお告げがありました。翌日、草鹿砥公宣卿は夢の中に出てきた猿に導かれて、勝岳山(今の鳳来寺山)に到着しました。そして、仙人に出会い祈とうをしてもらいました。その結果、天皇のご病気はよくなられました。
 公宣卿が都へ帰って夢のお告げのことを天皇に話されたところ、天皇はたいへん満足され、
「そこにお寺を建て、薬師如来をお祀りし、天牛山医王寺と名前をつけなさい。」
と言われました。これが現在の医王寺の前身だと言われ、昔はたいそうな大きな寺でした。

「小坂井のむかし話」小坂井教育委員会発行 より引用


医王寺

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