●  天神社の獏 前のページへ戻る   HOMEへ戻る 

 伊奈天神社には、すばらしい彫り物がいくつかあります。その中でも、裏側にある蛙股には猿の形が彫られていることはあまり知られていないようです。
 実際の猿は、東南アジアや中南米に住んでいますが、中国や日本では、想像上の動物として、形は熊に、鼻は象に、目はサイに、尾は牛に似て、人の悪夢を食べると伝えられています。猿の彫り物は、神社や寺院建築の高いところで見かけることがあります。
 ある時、伊奈天神社の猿が言いました。
「わが主神、天神様に参拝するものたちに告げる。進学受験にのぞむ心のよりどころにして祈願し、自信を持って受験に取り組め。また、学問に限らず、農耕、雷、和歌、連歌の神でもあり、無実の罪をはらす神、荒人神としても知られる天神様に、2度に1つだけの祈願をせよ。欲張ってはならぬぞ。傍らで我が悪夢を食い、邪気を払い落とさん。」
 一時期は、田畑を荒らすイノシシやモグラに間違えられたこともあり、さらには、長い年月で足がとれてしまったのを見て、悪いことができないように手足をとられたなどと言われたこともありました。

小坂井のむかし話(小坂井町教育委員会発行)より 


伊奈天神社

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