長興寺観音 前のページへ戻る   HOMEへ戻る 

 渥美郡田原町大字大久保にある長興寺は、建治元年(1245)の建立という古い寺で、元冠の役の時は、後宇多天皇の祈願所になったこともある。
 ここにある観世音菩薩の木像は、行基上人が、この渥美地方に残した七体のうちの一つと伝えられている。この観音様は、もと長興寺裏の渥美の海が一目に見渡せる、観音山の頂上にあった。
 この観音様がいたずらで、時に、沖を通る船を止めてしまわれる。寺に苦情が持ちこまれ、とうとう、御堂を山の下へおろしてしまった。そののち、この堂が古くなったというので観音像を長興寺の本堂へお移ししたら、観音様が、また、本堂で荒れ廻る。
 とうとう境内に、新らしく観音堂を造ってそこへ安置したら、こんどは静かになられたという。

愛知県伝説集(泰文堂)より引用 


長興寺観音

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