● 田植え地蔵 前のページへ戻る   HOMEへ戻る
 
 江戸時代、延命寺では、どういう訳か田植えが遅れてしまった。ある晩、お地蔵さんが堂から抜け出して馬を引いて田起こしに、代かき。すぐさま田植えに取り掛かり、夜明け前にはすっかり終えられたそうな。「やれやれ」。疲れたお地蔵さんがあぜの上で横になるとスヤスヤ。
 朝になって、和尚さんが地蔵堂を見ると台座があるだけ。驚いた和尚さんが村人と一緒に捜すと、果たして田植えが終わった田のあぜで、お地蔵さんは泥だらけの姿で横になっていた。和尚さんたちは、お地蔵さんの泥を丁寧に落とし、再び地蔵堂に安置した。それから、村人たちは感謝と親しみを込めて「田植え地蔵」と呼び出した―。

お地蔵さん 見つけた(中日新聞社発行) より抜粋 


延命寺

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