● 七仏薬師 前のページへ戻る   HOMEへ戻る

 豊島の定池に、吉祥山永徳寺という古いお寺があります。ここには、七仏薬師という仏像がまつられていますが、この仏像は、弘法大師が作ったもので、もと吉祥山の今水寺にあったのだということです。 それがどうしたわけか、大同年間のある夜、一晩のうちに、今よりはずっと東の方ですが、川をこしたところへ飛びうつってきました。
 元亀4年武田軍のために、この寺は焼けてしまいましたが、この七仏薬師は焼けずに残りましたので、人々はその不思議さにおどろき、清源庵の境内に堂をたて、火伏せの薬師としてまつりました。
 その後、だんだん有名になり、遠くからもおまいりにくる人があとをたたなかったといわれています。
 明治5年に清源庵が引越しをしたので、七仏薬師も今のところへうつったのだそうです。
 音から、定池には火事はない、と言われていますが、それは、七仏薬師をおまいりするからだということです。
1月8日の七仏薬師のおまつりには今でも一鍬田から大勢の人がおまいりにくるならわしがつづいています。

 新城昔ばなし 365話(新城市教育委員会発行) より引用 


永徳寺薬師堂

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