● 鳥原日吉神社の大樟 東三河の伝説・昔話へ   前のページへ戻る   HOMEへ戻る

 その1
  
 鳥原の日吉神社は、昔は風切山の中腹にありましたが、村の近くでお祭りをしたいと願って、村の名物の大くすの木のそばへ移して祭ることにしました。
 ある年のこと、急に空が真暗くなって、すごい雷が鳴り出し、部落の周辺へはいくつか落ちましたが、この部落へは一つも落ちませんでした。 ところがそのうちにびっくりするようないなずまと共に、大きな雷がついにお宮の大くすの木に落ち、火がついて燃えだしました。 村人達は心配して必死に消火につとめましたが、なかなか消えないので、秋葉様を頼んでやっと七日七晩目に鎮火しました。 この大くすへの落雷のおかげで、村中の家は無事でした。 これは日吉神社が村を守ってくれたのだと感謝し合いました。

 その2

 鳥原の日吉神社には、御神木の樟の大木がありますが、幹の半分が焼けて片側しかありません。 音、ある家で仏様にあげた、火のついた線香を、ねずみがひいていきました。 その線香がもとで、とうとう大火事になり、風にあおられて、村中が丸焼けになりそうに燃えひろがって、ついに日吉神社の大くすの木に燃え移りました。 ところが、火はそれ以上には他へ移らず、この御神木だけが七日七夜燃え続けて鎮火し、村が丸焼けにならずにすみました。 焼けこげたこの御神木の大樟は、不思議にも枯れずに生きのぴ、村を守った御神木として、村人から感謝されながら今もおい茂っています。
 新城昔ばなし 365話(新城市教育委員会発行) より引用 


日吉神社の大クス

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