● 今滝山不動明王の霊泉 前のページへ戻る   HOMEへ戻る

東田原から岩波へ降る坂道の右側に高さ4mばかりの滝があります。この滝の傍らに杉の林があり、ここに今滝山不動明王がおまつりしてありますので不動滝とよんでおります。滝の半ばごろの岩石の間から湧きでる泉があります。厳冬の頃、滝水が凍結してしまう時でもこの泉だけは凍りません。また大工や木挽の墨壷に、この泉の水を使用すると、どんな寒い朝でも凍りません。
 昔から、この泉を不動明王様の霊泉とよんでおりまして、この水で風呂を沸かして、入湯すると、あらゆる難病が治るといわれておりました。明治年間に、遠州春野山の修験僧が、ここに庵を結んで加持祈祷をしたり、諸人湯治の設備をしたので、大変賑わったことがありました。遠方から泊りがけでくるものもあり中々流行ましたので、付近に店もでる程でした。その後、付近の人たちが湯をわかして、湯治をやったことがありましたが、往年の殷賑をとりもどすまでには至りませんでしたが、この霊泉には、ラジュウムが含まれているなどととり沙汰されてはいますが、まだしっかりした分析などはされておりませんが、不思議な霊泉としてもてはやされたものであります。

つくで百話(作手高原文化協会) より引用 


今瀧山不動明王と霊泉滝

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