● 杉山端城ときつね 前のページへ戻る   HOMEへ戻る

 新城バイパスと301号線の交差点の東寄りに、端城城址があります。 戦前までは土塁と堀が四方を囲んでいて、竹やぶに覆われていました。 そばの城所武雄さんのお話では、城址には、きつねが何匹も穴をほって、その中に住んでいて、夜中になるときつねが鳴いて通るので、とても気味の悪い思いをしたそうです。また、となりの山本さんが、生前、武雄さんに話されたことだそうですが、山本さんが馬に乗って雁峰山に草刈りに出かけたところが、橋の上に来たときにきつねにつき落とされてこんな大けがをしたんだといって苦しんでみえたということです。
 戦後になって、自宅につづく、城址の一部を、今泉忠左衛門さんやおじさんからわけてもらい、一人で、土塁をくずして、堀をうめる仕事をしました。 きつねの穴が掘りかえされると、中から、きつねがとってきたにわとりの骨などがいっぱい出てきました。 信心深い城所さんですので城址の伏見稲荷を別のところへ移すときは万福寺の和尚さんにおがんでもらったり、お稲荷さんは毎日かかさずおまいりしていました。 それでも、この仕事のときは、胸をおきえつけられるような苦しい夜が続いたということです。
 新城昔ばなし 365話(新城市教育委員会発行) より引用 


杉山端城

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