● 蛇神様 前のページへ戻る   HOMEへ戻る

 ある夏のことでした。上平井の1人の若者が、竹生神社の下を通りかかりますと、川の中に、1メートルもありそうな大うなぎが泳いでいます。
 若者は、きっそく、近くにあった棒を拾って、川の中へとぴこんで、うなぎをたたきつけました。うなぎはのたうちまわり、やがて白い腹を見せて弱ってしまいました。よく見るとそれまで大うなぎだとばかり思っていたのが、それは大きな蛇でした。
 若者は気持ちが悪くなり、いそいで家に帰って寝てしまいました。その晩から熱が出て、重い病気になってしまいました。熱にうなされながら、
 「おっかさん、せなかがいたいよ、せなかがいたい。」
といいつづけていました。
そこへ1人の行者がやってきました。そして、
 「これは大蛇のたたりじゃ。その息子が半殺しにした蛇は、竹生神社のお使いだったのだ。蛇はお諏訪様からひまを出されてしまったので、どこにもたよるところがなくなって、息子の体にとりついたのじゃ。この病気は、その蛇をおまつりすればなおる。」
と申しました。
 そこで、若者の家では、きっそく蛇をおまつりしました。そうすると、病気はたちまち全快してしまいました。
 次の日、若者がそとへ出てみると、前に見た大きな蛇が死んでいました。その蛇の死体を埋めておまつりしたのが、蛇神様だということです。

 新城昔ばなし 365話(新城市教育委員会発行) より引用 


竹生神社

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