● 子供と遊ぶ八幡様 前のページへ戻る   HOMEへ戻る

 五反田に下吉田の総社大村神社があるが、この大村神社は、高野の大村山の中腹にあったものを後に現在地に移転したもので、ここはもともと八幡様の境内であった。今は同じ境内に併せて祭られている。
 この八幡様は、大層子供の好きな神様であったので、時々近所の子供たちが、ご神体を持出して遊ぶと大変喜ばれた。たまたまある日、子供たちが小川へ持出して、入れたり出したりして遊んでいるとき、神主の吉田孫右衛門いう人が見掛けてびっくりし、「そんなもったいないことをすると神様の罰が当るぞ。」としかりつけ、恐る恐るご神体を元の場所へ返しておいた。
 ところがその夜のこと、この神主さんの夢まくらに八幡様が現れて、「今日わしが子供たちと川でせっかく楽しんでいたのを、お前は止めてしまったのでまことに残念であったぞ。」としかりつけるのであった。神主さんは大変恐縮し、翌朝、早速八幡様に参拝し、謹んでおわびした。

鳳来町誌民族資料編(南設楽郡鳳来町発行) より引用


大村神社

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