● 雨乞いの面 前のページへ戻る   HOMEへ戻る

 黒田の諏訪神社には、天狗面、鬼面、龍面などの面があります。これらの面の中で、龍面は、雨乞いの面として、大正のはじめころまでは、よく使われていました。
 お百姓にとって、水はいのちです。夏の日照りには大変苦しみ、神様に雨を降らせてくれるよう祈ったものです。
 そんなときには、村の人たちがお宮に集まって、雨ごいのお祈りをしました。いくらお祈りをしても雨が降らないときは、最後の手として、村中総出でお面を滝の入山の不動さまへはこび、滝の水でお面を洗って雨乞いのお祈りをします。
 こうすると、お祈りの式も終わらぬうちに、まっ黒な雲がわきあがって、滝のような大雨になりました。
 お祈りが通じて、雨が降り出したことはうれしいことですが、あまりの大雨で、帰り道は前を向いてはとても歩けません。そこで村人たちは後向きになって、坂道をおりてきたということです。今でも「あとずり坂」という地名が残っています。

 新城昔ばなし365話(新城市教育委員会)より引用 


諏訪神社

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