● 餅にならないもち米 前のページへ戻る   HOMEへ戻る

 阿寺の氏神様は神明社と呼ばれ、この社殿の中には平安末期のものといわれる懸仏が六面祭られている。神仏混合の遺風を残すお宮として興味深い。例祭は毎年3月25日に行われている。
 ある年のこと、お祭りの餅つきを始め、最後の1臼で鏡餅を作ることになった。ところが、どういう訳か、いくらつても餅にならない。これはおかしいと思い、別の米を蒸してみたが、やっぱり餅にならなかった。おかしいぞ、おかしいぞと首をひねっているうちに、この餅をついている家に不幸があったばかりだということに気付いた。当番の人たちは大変恐縮し、早速餅つきの家を変えてついてみると、今度はきれいな餅が出来上った。
 それ以来この部落の人たちは、不幸があってから1か月の間は、けがれているという訳で神社参拝はしない。

 鳳来町誌民族資料編(南設楽郡鳳来町発行) より引用


神明神社

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