● 石座神社の神馬 前のページへ戻る   HOMEへ戻る

 江戸時代の中ごろ、馬の好きな長右衛門という人が住んでいた。 彼はすばらしい馬をもっていた。 あまりにも馬がりつばなので、般若寺の空道和尚がこの馬をモデルにして木馬を彫った。 すると、この馬ができあがったとき、長右衛門の馬は死んでしまった。 あまりのできはえのよさに、本物の馬の魂がうばわれてしまったからである。
 空道和尚が作った馬は、はじめ白い馬であった。 夜になると、田畑に出ていっては作物を荒らすので、村人たちは困ってしまった。
 そこで、馬が外へ出られないように格子造りの馬屋の中に入れ、色も黒くぬりかえてしまった。 そうすると、夜になても、外へ出て田畑を荒らすようなことはなくなった。
 この黒ぬりの木馬は、神馬として石座神社にまつられている。 神馬をまつるまやにかぎをかけるようにしたが、村の古老の夢枕に、神馬がおりて、
 「かぎをかけてはいかん。」
と告げた。 そこで一時、かぎをはずしたこともあるそうである。

 新城昔ばなし 365話(新城市教育委員会発行) より引用 


石座神社

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