● 富を授けた新戸の氏神様 前のページへ戻る   HOMEへ戻る

 むかし下吉田の新戸に新右衛門というお百姓さんが住んでいました。 新右衛門は、なかなかの働きもので人柄もよく、何不自由なく暮していましたが、どうしたことか子どもがありませんでした。 何とかして子どもがほしいと思った新右衛門は、神様のお力にすがるより方法がないと考え、氏神様へお願いすることに決心をしました。
 新戸の氏神様は南新戸にあり、大山咋命(大黒様)がお祭りしてあるお宮ですが、彼はこのお宮へ21日間、夜中の人の目につかない丑の刻(午前2時頃)にお参りし、子どもを授けてもらうよう願をかけ続けました。
 むかしから、草木も眠る丑満時ということばが残っているように、この世の中の総てのものが深い眠りに入ってしまうという真夜中に、人目を忍んで願をかけた新右衛門の真心が神に通じたのでしょうか。 ちょうど21日の満願の日、最後のお参りに出かけたところ、不思議にも氏神様からお告げがありました。
 「新右衛門よ、お前の願いはよくわかった。 しかしお前には、子どもを儲ける種がないから、子宝を授けるわけにはいかないが、その代り子宝に勝る富を授けてやろう。だから今後は子宝のことは考えずに、しっかりと働くがよいぞ。」 という、ありがたいことばをいただきました。
 彼は、このありがたいお告げに感激し、以後妻と力を合せてしんけんに働いたところ。不思議と日増しに富が授かり、みるみるうちに村でも屈指の金持ちになったといわれています。

やまのよしだの昔話 より引用 


日吉神社

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