● 平田の妻薬師 前のページへ戻る   HOMEへ戻る

 『妻がほしけりゃ平田へおいで 平田薬師は妻薬師』とうたわれた平田町にある薬師寺は、縁遠い娘がここの薬師様にお願いすると、良い縁が結ばれるということで知られている。
 むかし、松並通という医者がいて、鳳来寺の峯の薬師様を信じて毎年登山参籠し、ご飯を炊いては山僧に差し上げていた。ある時、何度炊いた飯を椀に盛っても盛っても鉢のご飯がなくならない、というふしぎなことがおこったので、峯薬師は霊験があると思っていた。
 ある夜、松並は山僧と同じ夢を見た。
 『これから南の方に平らな田がある。そこへワシを連れて行くがよい。きっとよい女房を得て子孫は栄え、鉢の飯がつきないような幸せが続くに違いない。」と夢の中でお薬師様がおっしゃった。
 そこで、松並は寺の許しを得てお薬師様を背負って山をおり、南海の平らな田に住みついたそうだ。お薬師様のいう通り、松並はよい女房にめぐり合い、幸せな生活を送ったそうだが、松並の住みついた所が平田といわれるようになったといわれ、背負って来た薬師様をまつった寺が薬師寺となり、妻薬師とあがめられるようになったという。

西の郡の民話 ほんとのんほい より引用 


薬師寺

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