● チンチン石 前のページへ戻る   HOMEへ戻る

むかーしむかし、五井と牧山の間の国坂道に黒光りのする大きな石がありました。 国坂道は西の郡から牧山・五井・峠を越えて東海道御油宿に合流する道です。 助郷(すけごう)のため馬で荷物を運んだのでお伝馬(てんま)街道とも言われ、多くの人が行き来しました。
ある夕暮れ時、1人の旅人がその山道を歩いていました。
「腹減ったなぁ…どこへ行ってもうまい仕事は無いし、路銀も底をついちゃったし、それに1日中歩き通しで足が棒じゃ」
旅人は疲れて道端に座り込んでしまいました。 何気なく近くにあった石を投げたら…チンッ!
「ん? 何の音だ??」
音の元をたどって行くと道のわきに大きな石があります。 石を叩くとビックリ! チンチン・チンチン といい音がします。
「いい音だなぁ… でもこの石が金のかたまりだったらもっといいのに… よーし」 チンチン 「金になれ−」 チンチン 「金になれ−」 チンチンチーン
すると、不思議なことに次々に運が向いてきて旅人はトントン拍子にお金持ちになったのです。 この話が近くの村へと伝わり、その変わった音のする石はチンチン石と呼ばれるようになりました。
《 国坂道のチンチン石をたたいて祈れば金持ちになるそうだ 》
このうわさが広まるとたくさんの人がチンチン石を自分たちのものにしようとしました。 何人かでやっと持ち上げることができる重い石をえっさいほいさと運び、石は五井の村へ、牧山の村へと行ったり来たり。 そして最終的に、五井の人たちによっておやしろに祀られることとなったとさ。
 広報がまごおり(平成25年2月号) より引用 


金山神社

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