● 御鍬神社 前のページへ戻る   HOMEへ戻る

にぎやかな提灯祭りが終わって夏休みが始まった。
ぼくは、薄暗いおくわさんへ行ってみた。lちょっと涼みにさ。
急な石段に座ってアイスを食べながら、「おくわって変な名前〜」
「おや、子どもとは珍しい。この神社の名前か?この神社ができた時の話を聞いていくか?」1人のおじいさんが声をかけてきた。
「んー、鍬って畑の鍬?ちょっとおもしろそう」
「そうかそうか。むかしな、この辺りの庄屋さんらが頭付き合わせて話しとった。
『このまえ旅の坊さんが、たくさんの虫が田畑を食い荒らして飢鍾(ききん)になった、また他では、大水で田畑や家が流されて飢饉になったと害われとったわ』
『こっちじゃ日照り続きでカラカラじゃ』
『どこもかしこも飢饉だらけじゃ』
『こりゃあきっと神様がわしらの不信心をおとがめになったんだわ』
『そおいやあ、お伊勢さんの榊の枝が鍬の形に生えてきた事があったんだと。その年は大豊作だったそうじゃ。それ以来お伊勢さんの白木の御鍬をお祀りすると豊年になるそうだわ。今流行っとるで』
『そりゃあいい。さっそくみんなでお伊勢参りにいこまい』
こうしてお伊勢さんより勧請した御鍬様を、この城山にお社を建ててお祀りしたんじゃ」
「ヘ−、それでおくわさんっていうのかぁ」
「それから60年程して、今度は疫病が流行った。その夏、茶屋場の下の海岸に御神葭さん(おみよしさん)が流れ着いたんじゃ」
「おみよしさん?どっかのおばさん?」
「いやいや おみよしさんというのは、厄除・疫病除けの天王祭りの神送りで流された津島神社の御神社のヨシじゃ、地元の人は『津島の神様がおいでになった!』と喜んで御鍬様と一緒にお祀りし、津島神社のお礼を毎年受けてお祀りするようになったんじゃ」
ハウション
「おっと、もうすぐ海に日が沈む、もうお帰りし」「うん、おじいさんありがとう!」

  広報がまごおり(平成24年8月号)より引用 


御鍬神社

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